定期通販ビジネスを成功させるために昨今注目されている「ファンマーケティング」
昨今多くの事業者がECへ進出しているため新規顧客獲得のコストが上昇しており、これまで以上に既存顧客の育成などが注目されています。その中でファンマーケティングという効果的な手法が昨今注目されています。今回はD2C/EC、特に定期通販におけるファンマーケティングがなぜ効果的かを解説していきます。
定期通販を成功させるための公式
まずは単品リピート通販を成功させるために必要な要素の振り返りです。
まず最初に行うべきは「新規の顧客獲得」です。獲得するための手法としては、WEBの広告媒体をはじめ、口コミによるマーケティングなどで、まず認知度をあげる必要があります。商品を購入してくれそうなターゲット層に確実に情報を届け、その方の問題解決につながりそうな広告や記事の作成が必要となります。
しかし、定期通販は、新規獲得した顧客が継続して利用してもらって初めて利益化するビジネスモデルです。そのため初回の顧客の獲得だけに注力しすぎると危険です。顧客は獲得できていて表面上上手くいってそうな数字でも、継続してもらわなければ、実は赤字になっているというケースも多々あります。そのため継続してもらうための施策やお得なキャンペーンなどを実施する必要があります。
また、継続していただいている顧客の単価を上げるために、他商品の抱き合わせ購入をしていただくことで売上を最大化できます。
ファンマーケティングとは
先ほどの3つの要素を、効果的に改善できる手法の一つとして「ファンマーケティング」が、昨今注目されています。
ファンマーケティングを実施することで
- 既存の顧客が新規顧客を呼び込むためのアクションを起こしてくれる(新規獲得)
- 他ブランドの影響を受けにくい(継続率)
- 他商品にも興味を持ってもらえ積極的に購入してくれる(LTV)
また、ファンマーケティングを行うにあたって顧客の「思考・行動」に対して適切なアプローチを行う必要があります。
購入前
- 魅力的なコンテンツの戦略(LPの活用)
- ウェブサイトやソーシャルメディアを活用して、商品やサービスに関する魅力的で情報価値のあるコンテンツを提供する。これにより、購入前に顧客が商品に対する理解を深められます。
- 体験型マーケティング(お試し商品の提供 2STEPマーケティング)
- 購入前に商品を試せる機会を提供する。サンプルの配布やデモイベントを通じて、顧客が実際の商品やサービスを体験し、購入へのハードルを下げましょう。
初回購入
- 初回特典の提供(定期商品のクーポン)
- 新規顧客に向けて、初回購入時に特別な割引や限定アイテムを提供することで、初めての購入を促進します。
- 顧客感動体験(他商品のサンプルなどの同梱)
- 顧客の好みや過去の購買履歴に基づいて、パーソナライズされた商品やサービスの提案を行い、顧客との関係を構築します。
2回目購入
- リピーター向け特典プログラム(ポイント制度)
- 2回目の購入を促進するために、リピーター向けのポイントプログラムや特別な割引を提供し、継続的な忠誠心を育みます。
- フィードバックの収集(商品レビュー)
- 顧客からのフィードバックを積極的に収集し、商品やサービスの向上に役立てます。これにより、顧客が自分の声を大切にされていると感じることが重要です。
3回目購入
- 継続的な特典とサプライズ(サンプルやノベルティなどの同梱物、クーポンの配布)
- 3回目の購入後も継続的な特典やサプライズを提供し、顧客の期待を上回る感動体験を提供します。
4回目以降
- アンバサダー制度の導入
- 4回目以降のリピーターに向けてアンバサダー制度を導入し、特別な報酬やプレミアム特典を提供します。これにより、顧客がブランドの大使となりやすくなります。
- 友人紹介キャンペーン
- アンバサダーが友人を紹介することで特典が得られる友人紹介キャンペーンを展開し、既存の顧客が新規顧客の獲得に貢献できるようにします。
ファンマーケティングに必要な運用方法や施策とは
ファンマーケティングを行うための運用方法は下記です。
①封入物管理
顧客の購入条件や属性に応じて同梱する封入物の出し分けを行う必要があります。
下記のように同梱物を購買データや顧客属性に応じて自動でセッティングする運用を行うことで定期〇回目に何を封入させるかなど細かな戦略を立てることが可能です。
②お友達紹介機能
お友達紹介機能には下記の運用が必要です
- 紹介者と被紹介者それぞれに自動で特典が適用される
- ポイント付与、割引、ギフトプレゼントなど、インセンティブは幅広く設定
- LINEで簡単に紹介URLが送れる
- 紹介人数に応じて特典をレベルアップさせる「リファラルプログラム」の構築
この機能を使うことでよりファンが新規顧客を紹介しやすい・したくなる導線を作ることが出来ます。
③ロイヤリティプログラム
ロイヤリティプログラムを行うことで、ロイヤルカスタマーを創出でき、さらにはLTVの向上や定期商品の解約率防止にも使える施策となります。
上記の3つはもちろんのこと、その他ファンマーケティングを行う上で必要な運用は多数あります。
顧客育成の観点において様々な施策を駆使していきながらロイヤルカスタマーを創出させていきましょう。
まとめ
ファンマーケティングを活用することで顧客の定着、そして新規顧客の獲得もできます。そのためには顧客の購入フェーズに合わせた施策を行う必要があります。ファンマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は下記資料により詳しく記載していますので是非ダウンロードください。